中村精密 117系(6連)
老朽化が目立ってきた153系新快速に替わる車両として117系が開発されました。国鉄時代の車両デザインとしては異色であり、私鉄王国の関西に投入する意気込みが伝わる車両となりました。117系にはシティーライナーという愛称がつけられ、昭和53年から運行が開始されています。117系は221系が登場する昭和63年まで新快速の主役を張って京阪神地区を駆っていました。
HOの117系はエンドウ、宮沢模型、中村精密と数多くからリリースされましたが、これは中村精密4連+エンドウ2連による6連です。何度も中断しながら長期にわたった工作がようやく完成しました。
行き詰まっていたのが、前照灯とヘッドマークの点灯化工作の部分でした。前照灯、尾灯、ヘッドマークをLEDにしたかったのですが、LED回路の知識が無いことと、ヘッドマーク導光用の穴に入るサイズのLEDに困っていました。ちょうどモデルシーダー社(www.modelcedar.com)から1ミリ×0.6ミリ(1006)の標識灯LEDを含んだヘッド・テールライト点灯モジュールが発売されたため、これを採用し解決しました。
それでも1つ問題だったのは、標識灯LEDが前照灯と同時にしか点灯せず、後進時に消えてしまうことです。ヘッドマークが後進時に消えるのは何とか避けるべく、2つある標識灯用LEDの1つを半田ごてを使って分離し、S-153(15mA)のチップ定電流ダイオードを直列につなぎ尾灯用LEDの+-に合わせて半田付けしました。(写真は分解前)