「さようなら、ありがとう。」1900系 2008年12月20日

中之島線開業前日に通常の営業運転を終了した1900系のラストランに行きました。

淀屋橋発三条行臨時特急として11:18と11:48の2本が設定され、各駅・線路沿いには最後の姿を納めるためにカメラを構えた大勢の人がいました。このラストランは昭和38年、天満橋〜淀屋橋延伸と時を同じくして登場したこの1900系にふさわしい区間だと思います。また往年の京阪特急のテーマソングである「天満橋から三条へ」が淀屋橋延伸後に「淀屋橋から三条へ」に歌詞が変わりましたが、曲名と同じというのもとても味のある演出に感じます。

当初乗車しようと思ったのですが、あまりの人の多さを避けるため、丹波橋駅に先回りして到着を待ちました。

 

やはり途中駅の混雑があったのか少しだけ予定より遅かったですが、12時頃各停色の1919F編成が到着しました。反対ホームの大阪方面ホームからも多数のカメラが向けられていましたが、やはり到着ホーム側の盛り上がりはすごかったです。かつて存在した「比良」号の副標を掲げています。

引退するのはもったいない位に綺麗な車体で、見れば見るほど名残惜しくなりました。滞りなく乗下車が行われ、別れの警笛(注意喚起?)を鳴らし、颯爽と発車していきました。続いて30分後に到着する1929F編成の到着を待つことにします。

 

やって来ました特急色の編成です。この編成には「びわこ」号の副標を掲げています。さらに驚いたのが、貫通幌のデザインと前面車掌台側のサッシを表現していたことです。サッシは最初気がつかない位に巧く見せてあり、評価は分かれるかも知れませんが、こんな細かい心配りに感激しました。

昭和38年から走り続け、愛された1900系がとうとう引退してしまいました。京都市営地下鉄東西線の開通時に引退した京津線80形も惜しまれての引退でしたが、1900系も同じではないでしょうか。6000系から続いた新デザイン、今年デビューした新3000系の斬新なデザインと、時代に合わせて洗練されたデザインの車両が登場していますが、昭和時代が感じられる1900系のデザインは独特の深みがあってとても良いものでした。

 

初発から発売された1900系引退記念のKカードを購入するため、5時に中之島駅に行き、入手しました。5枚のデザインの選択に少し不満もありますが、また一つ良いコレクションが加わりました

 

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