工作編 塗装編
平成元年、鴨東線開通に伴い不足する特急を増備するために新造されました。この後、増備が続き最終的に10編成となっています。テレビカーは1編成内1車両になりましたが、電話室やBSアンテナ、インテリアが格段に充実しています。また3000系に組み込まれたダブルデッカーが好評であったため、8000系全編成にも組み込まれ当初の7連から8連となって運行しています。私の一番好きな形式です。
TOYO MODELから先頭車を含む4連と中間車の3連に分割して販売されました。キットのディテールは非常にきめ細かく、素晴らしいキットです。キットにはほとんどの部品が含まれており、別途必要とするのは別売の専用床下機器や台車、インレタなどです。写真では鉄仮面に似た8000系の精悍な顔を表現していると思います。
発売:1989年
8000系製作記
【工作編】
びわこ号製作も終盤になり、次に製作する編成を検討しました。色々悩んだ結果、20年以上前に入手したものの作れるか不安で手をつけなかった8000系を作ることにしました。10年前に製作した新3000系以来の長編成になります。TOYO MODELのキットは7連ですが、カツミのダブルデッカー1両を加えて8連で製作します。塗装は旧塗装の編成とします。
●準備(2023/9/16)
キットの部品を車両別に分けました。錆が出ているパーツもあるので錆落としから始めます。
●屋上配管支え穴開け(2023/9/19)
2両のM車の屋上配管支え用の穴を開けます。トレシングペーパーに書いた穴開け位置に目印を付け、0.5mm→0.9mmと穴を開けました。
●クーラーキセ工作(1)(2023/10/1)
6000系でも行いましたが、クーラーキセの手すりとボルトを付けるための穴開けを行います。まず手すり用の穴ですが、ちょうど肩付近にあるため、治具を作って穴を開けています。斜めになった箇所もあり裏からハンダを流して修正後にもう一度穴を開けたりして時間がかかっています。
●クーラーキセ工作(2)(2024/2/3)
仕事が忙しく工作時間がなかなか確保できませんでしたが、手すりと下部ボルト部の穴開けがようやく終わりました。
●車体工作(1)(2024/2/17)
下準備が終わったので、いよいよ車体工作に入りました。最初に前面のおでこ部と下部のパーツを合わせます。完成時に車両の印象を左右するところなのでずれないよう慎重にハンダ付けを行いました。
次に側面扉の取り付けです。2階建て車両も含め8両32枚の扉をハンダ付けで取り付けました。
車体に前面、妻面をハンダ付けして箱形にしました。前面は屋根のRが合うように上部を先にハンダ付けしたところ、左下部が1mmほどはみ出しました。乗務員扉手すり部の穴も少しずれてしまい、穴を開け直すため一度ハンダで埋めています。
●2階建て車両工作(1)(2024/2/18)
初めての2階建て車両の工作です。屋根は2階部と平屋部がありますが、2階部の屋根は側面が別パーツなので先にハンダ付けが必要です。車体側面に2階部と1階部のアングルをハンダ付け後、車体側面の片側ずつ妻面をハンダ付けし、L型になった状態を合わせて箱形にするという流れです。その後、2階部屋根、平屋部屋根をハンダ付けし、平屋部のアングルを取り付けて2階建て車両工作の大部分は終了です。
●妻面肩アングルの取り付け(2024/3/3)
6000系工作でも行った妻面のアングルを取り付けます。0.8mm×1.0mmのアングルをカットし車体の曲面に沿うように曲げ、ハンダ付けします。6000系で工作した経験があり今回は6000系よりスムーズに工作が進みました。
●手すり工作(2024/3/23〜31)
妻面に手すりが無い7両と2階建て車両以外のクーラーキセの手すりを穴開けに使用した治具で作成しました。妻面用70個、クーラーキセ用140個です。先に妻面に手すりを取り付けました。
●アングル取り付け(2024/4/1)
妻面の手すり取り付けが終わったのでアングルを取り付けます。説明書に従い3.5mmの深さで外側から数カ所ハンダで仮止め後、室内側をハンダ付けしました。ようやく車体ががっしりしました。
●配管工作(1)(2024/4/20)
中間車の配管工作を進めています。6000系に続き細密パイプを使って2段表現にしています。
●クーラーキセ工作(3)(2024/5/6)
クーラーキセ工作も大詰めです。6000系工作と同じくハセガワの正方形と菱形の2種類のモデリングメッシュをカットし、上面と側面の内側からハンダ付けしました。続けて先日作成しておいた手すりと、下部ボルトに0..5mm真鍮線を通しハンダ付けしました。手すりの取り付け時のスペーサーはこれまで厚紙を使っていましたが、今回初めて0.5mm厚のプラバンを細くカットして使ってみました。ハンダの熱でプラバンが溶けないか心配でしたが、短時間であれば問題なかったので今後はこの方法で行うことにします。
●クーラーキセ工作(4)(2024/6/8)
クーラーキセを車体に固定するためのビスを取り付けました。車体に仮止めし、車内側からビス位置にマークしハンダ付けしています。
●標識灯工作(1)(2024/6/9)
キットの標識灯は点灯対応でないため点灯できるよう加工します。標識灯のベースパーツに標識灯カバーを当てて穴を開ける大きさをけがき、開口の外枠に0.3mmドリルで穴を開けて長方形にくり抜いて成形しました。
●室内灯工作(1)(2024/10/19)
室内灯取り付け用の金具をハンダ付けしました。
●スカート工作(2024/10/19)
複数パーツに分かれているスカートを工作しました。タイフォーン穴はキット付属の網パーツは目が粗いのでクーラーキセと同様にハセガワのメッシュに交換しています。
●床板工作(1)(2024/10/19)
キット標準はMP非対応ですので、MP対応にするため2両分の床板の中央にモーター用の穴を開けます。1900系工作でも行いましたがそれ以来22年ぶりの工程です。
●床板工作(2)(2024/10/20)
各車両連結部に連結器カバーをエポキシ系接着剤を使用して設置しました。ACEカプラーを使うのでその分の幅を開けて取り付けています。このパーツがあると車両を横から眺めたときに締まりがでます。
●床板工作(3)(2024/10/26)
オプションの床下機器を取り付けます。特に部品は変更せずメーカー指定通りの位置にエポキシ系接着剤で取り付けています。MP用床板は床下機器の台座を鉛板をカットして車体中央のモーターに干渉しないようにしています。
●床板工作(4)(2024/10/27)
床板工作の最後はボルスターアンカーを取り付けました。台車はカツミ8000系のオプションで発売された専用台車を使用し、T車は台車付属のボルスターアンカーを使用します。TOYO MODELの8000系はアングルの深さ指定が3.5mmで、そのままカツミのボルスターアンカーを床板に付けるとボルスターアンカーが少し隠れてしまうため、鉛板をカットして台座としてその上にボルスターアンカーを取り付けました。一方、M車は20年以上前にこのキットを入手したときに手に入れた特製ボルスターアンカーを使用し、こちらは鉛板の台座なしで丁度の高さです。
●先頭車水切り工作(2024/11/3)
0.5×0.2mm洋白帯板をV形に曲げて先頭車屋根の水切りとして取り付けました。
●社紋、製造銘板貼り付け(2024/11/3)
車体工作も終盤となり、まず社紋を貼り付けました。車番と高さを合わせて位置を決めて向きに注意しながらエポキシ系接着剤で貼り付けます。続いて川崎重工の製造銘板が入手できたので、こちらも貼る妻板面に注意して位置出しし貼り付けました。
●前照灯ケース、運転室仕切板固定工作(2025/1/19)
前照灯ケースと運転室仕切板を車体に固定できるように加工します。真鍮板をL型に曲げて片方に穴を開け、前照灯ケースと運転室仕切板に取り付けてネジで車体に固定できるようにしました。
●方向板掛け取り付け(2025/2/24)
京阪の車両の前面には無くてはならない方向板掛けですがキットには付属していないので、エムエムモデルさんの新型車用方向板掛けを使用し取り付けました。
●車番・Kマーク取り付け(2025/3/9)
車番、Kマークをエポキシ接着剤で貼り付けました。車番を何にするか悩んだのですが、鉄道模型の工作を始めるきっかけになった完成品で入手した旧3000系編成に組み込まれている8000系増結車両「8552」が、8000系増備時に編入した編成「8002F」としました。そのため8000系模型が完成すると「8552」は旧3000系と8000系の両方に含まれる形になります。
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