エムエムモデル  10000系1次車

工作編 塗装編 仕上げ編

老朽化した1900系、2600系の置き換えとして新造、2002年から4連固定で運行を開始したのが10000系です。スタイルは7200系をベースとしていますが車体裾等一部に差がつけられています。またクーラーは2基独立のユニットクーラーです。最も大きな変化は45年ぶりに車体色が変更されそれまでの濃淡グリーン2色から「ターコイズグリーン」1色になった異色の存在でした。しかし2009年より10000系も新塗装となって他の一般車と同じカラーになりました。さらに2016年からは7200系、9000系から中間車を車番変更して10000系に編入、7連化されて本線上で運用されるようになりました。面白いのは10000系オリジナルは屋上クーラーが2基なのに対し、7200系と9000系からの編入車両は連続形の1基となっており、塗装が他と同じになっても遠目から10000系であることがわかります。

エムエムモデルから京阪電鉄シリーズとして1300系に続いて発売されたキットです。床下機器も同時に別売され、台車を除いてパーツを揃えることができ、完成に至りやすいキットと言えます。何より7200系、9000系、10000系と続くソフトな正面デザインの新鋭系統が初めて模型化され、10000系に続いて7200系、9000系も発売されました。

発売:2007年4月

10000系製作記

【工作編】

長らく仕掛かりだった1900系の2編成が完成しましたので、今度は一転し新型車両を製作することにしました。この10000系は4両編成ですので新3000系と同時に工作を進めることにします。

●パーツの確認(2013/7/7)

新3000系と同様、製作開始にあたり、各車両のパーツの数量チェックを行いました。

●下準備(2013/8/30)

ハンダ付けの前に妻面手すりと配管用の穴をドリルで貫通しておきます。ハンダ付けの前に中性洗剤で洗浄しました。

●客用ドア、前面取り付け(2013/8/31)

傾かないように注意して客用ドアをハンダ付けしました。続けて特徴ある前面の取り付けです。前面下部とおでこパーツを先にハンダ付けし、ズレが無いことを確認してから車体にハンダ付けしました。前面と車体との接続の補強のため、次の工程で裏側に小さな真鍮板をハンダ付けします。

●前面継ぎ目処理(2013/9/4)

裏側から補強してから、前面パーツと車体の継ぎ目にハンダを盛り、金工ヤスリと耐水ペーパーで研磨しました。まだ継ぎ目が残っているので再度ハンダ盛りを行います。

●妻面コーナー被せ処理(2013/9/6)

新型車両の妻面肩部に施されている被せをハンダ付けしました。6000系の工作の時はアングル材を巻いて加工しましたが、こちらのキットはU字形の妻面側のコーナーカバーと車体に洋白帯材を巻くコーナーカバーを別々に取り付けるようになっています。その後、継ぎ目にハンダを盛って研磨します。

●アングル取り付け(2013/9/9)

車体に床板用アングルを取り付けました。4両ですので、あっと言う間にハンダ付けが完了しました。

●妻面手すり作成(2017/5/2)

前回中断から3年半以上経ってしまいましたが、工作を再開しました。妻面の手すり作成のため治具を作り、予備も含め約30個の手すりを作成しました、

●妻面手すり取り付け(2017/5/4)

3両の妻面と屋根に手すりを取り付け、裏側からハンダ付けしました。

●屋上配管工作(1)(2018/1/17)

両先頭車の屋上の配管工作を開始しました。2両だけなので楽なのですが、久しぶりの細部工作でなかなかはかどりません。

●屋上配管工作(2)(2020/5/10)

同時に製作している8000系プレミアムカーの工作に合わせて2年以上停滞していた10000系の屋上配管工作を再開しました。

●屋上配管工作(3)(2020/5/17)

パンタ台、ヒューズボックスを取り付けます。

●先頭車前面工作(2020/7/25)

前面下部中央部を0.4mmほど削り、さらに前面左右の窓サッシュの縦枠をハンダ付けしました。

●屋上配管工作(4)(2020/7/25)

屋上配管のヒューズボックス接続部の真ちゅう線のハンダ付けが完了し屋上工作が終了しました。

●床下、先頭車水切り工作(2020/7/27)

床板にスカート、胴受、妻面ハシゴを取り付けました。また先頭車屋根にはV字形の水切りをエポキシ系接着剤で取り付けています。

●運転台ハシゴ、カプラーカバー取り付け(2020/8/8)

運転台ハシゴは床板にM2のタップを切り、エポキシ系接着剤で貼り付けました。塗装後にネジ止めします。連結面側にはカプラーカバーをエポキシ系接着剤で付けています。

●小部品取り付け(2020/10/2)

床下にATS車上子、先頭車屋根に列車無線アンテナ、前面に方向板掛と種別灯・尾灯枠、ドア知らせ灯を取り付けました。

●社紋・車番・Kマーク取り付け(2020/10/3)

社紋、車番、Kマークをエポキシ接着剤で貼り付けました。車番は10001としました。貼り付けの高さに軽く線を引くため、久しぶりにトースカンを使用しました。Kマークは3つの矢印形パーツに分かれているので貼り付け位置のバランスをとるのと、車番は0が多いので水平とするのがなかなか手間のかかる作業です。

●ボルスターアンカー、床下機器工作(2020/10/10)

いよいよ車体工作の最後に、床板にボルスターアンカーを取り付けました。M車とT車で台車が異なり、ボルスターアンカーの形状も異なります。また床下機器を説明書通りに接着剤で取り付けました。

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