エムエムモデル  3000系(8連)

工作編 塗装編 仕上げ編

2008年10月19日、鴨東線以来の新線として天満橋駅から分岐する方式で中之島線が開業しまし た。この中之島線の開業に合わせて新造されたのが新3000系です。1971年(昭和46年)にデビューしクイーンと呼ばれて長い間京阪特急の顔であった 3000系の番号を継承する程こだわりをもって投入された新3000系は、従来の京阪電車のイメージを大幅に刷新するデザインとなっています。 この新車両の試乗会に参加できる機会があり、こちらで紹介しています。また予想し期待していた、鉄道友の会ローレル賞を6000系に次いで受賞しました。

一昨年7200系と9000系をリリースされたエムエムモデルさんが、この新系統を早くもリリースしてくれました。特徴的な先頭車の前面は上部がロストワックス、下部が真鍮エッチング曲げ加工で構成されています。また側面と屋根の段差も3ピ−ス構成となっており実感的に表現されています。

キットは A編成・B編成に分割されて発売され、同時にKW77E、FS577の二種の台車も新規に製作され、床下機器と発売されました。また同時にマッハ模型から京阪の新塗装の塗料も発売されています。

発売:2009年7月

 

新3000系製作記

【工作編】

長らく仕掛かりだった1900系の2編成が完成しましたので、今度は一転し新型車両を製作することにしました。4両編成の10000系と同時に工作を進めます。

●パーツの確認(2013/7/7)

製作開始にあたり、各車両のパーツの数量チェックを行いました。

●乗客ドア取り付け(2013/7/8)

このキットは側面と屋根部が別パーツとなっており、内側から小ネジで留められています。車体外側にはネジがはみ出しており組み立て後にカットして研磨することになっています。まずはネジを外して側面と屋根を分解します。

1つの側面に3枚の扉があるので、8両分48枚を位置を合わせてハンダ付けしました。洗浄後、再度屋根と合わせます。

●妻面ハンダ付け(2013/7/9)

妻面は外面と内面を2枚重ねるようになっています。手すり穴、配管支え穴がずれないよう2枚を慎重に合わせ、ハンダ付けしました。

●車体工作ハンダ付け(屋根+側面)(2013/7/10)

車内側から側面と屋根の接合部にハンダを流し固定しました。その後、側面と屋根を固定する小ネジの車体外側のはみ出しをカットし、ハンダを盛りました。この部分は別途研磨します。

●前面、妻面取り付け(2013/7/16)

中間車の両サイドの妻面と先頭車の前面をハンダ付けしました。妻面は外面と内面の2枚構造でその段差を車体位置合わせに利用します。前面お でこの部分がロストワックスで下部と正確に合うようになっていますが、新3000系の特徴でもある部分ですのでハンダ付けは慎重に行いました。まだ車体継 ぎ目跡が残っていますので、研磨を行います。

●前面継ぎ目研磨(2013/7/19)

先頭車前面と車体の継ぎ目研磨を行いました。前面と屋根の接続部が独特の形状をしており、継ぎ目を消すのが少し難しかったです。

●室内灯支え、アングル取り付け(2013/7/21)

室内灯取り付け準備のため室内灯支えを取り付け、続いてアングルを3mmの位置にハンダ付けしました。アングルを取り付けたことでようやく車体がしっかりしました。

●手すり工作@(2013/7/22)

7両の妻面と屋根に付ける手すりと先頭車乗務員扉の手すりを作りました。妻面+屋根で1両あたり10個の手すりが必要です。妻面工作の時に 準備しておいた治具を使って洋白線を曲げて70個+予備を作りました。乗務員扉の手すりは車体の手すり穴に合わせて曲げておき、塗装後に取り付けます。

●手すり工作A(2013/7/23)

作った手すりを車体に取り付け、ハンダ付けしました。

●屋根雨樋工作(2013/7/31)

各車の雨樋工作を行います。屋根隅に設けられている三角の部分は写真の通り2mm*1mm位の部品ですので金切りはさみで切り出し中に飛んで紛失しないよう注意してカットしました。

屋根端の雨樋は独特な形状で、円弧状の部品が付きます。マスキングテープを使って位置を固定し、慎重にハンダ付けしました。

●配管工作@(2013/8/2)

M車の配管工作を行いました。洋白帯板を0.5mmと0.4mmの真鍮線でΩ状に曲げて割りピンを作り、まず妻面側に配管を配置し、ハンダ付けしました。

●屋上工作(2013/8/3)

予め開いている位置にパンタ台、ヒューズ箱台、避雷器台をハンダ付けしました。

●スカート工作(2013/8/6)

先頭車のスカートの工作を行います。コの字型の乗務員ハシゴをスカートに埋め込むため、少し端を削る必要があります。コの字の中にステップのパーツをはめてスカートに合わせます。ハシゴの角度に注意しながら内側から半田付けしました。ソフトメタルのスカート台にビス止めしてスカート部分の完成です。

●屋上工作(つづき)(2013/8/6)


配管止めの台座を先に半田付けするため、テープで仮止めしておきます。

●その他工作(2013/8/17〜20)

工作も終盤となり、細部パーツの取り付けを行いました。完成後もスカートに隠れて目立ちませんが、ATS車上子をスカート台座のソフトメタルに取り付けました。その他にボルスターアンカー、車側灯、前面標識掛け、胴受け、妻面ハシゴを取り付けました。スカート台座は床板と同色にするため、ここで床板に接着しネジで固定しました。

●工作終了(2013/8/25)

 塗装後にパンタグラフを搭載して修正が必要ですが、塗装前の配管工作を終えました。

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